昨年(2012年6月)にGeoGamma220とほぼ同じ構成(2インチNaI+フォトマル)の測定器で測定したデータです。測定器を新幹線の床の上に置き窓際にGPSアンテナを置いて測定しました。
下のグラフで、左端が新大阪、右端が名古屋です。4箇所で計数率が高く、右側の名古屋に近い所3箇所で計数率が低くなっています。前者はトンネル、後者は木曾三川で、原発事故の影響のない地域ではトンネルで高く、河川で低くなります。
4本のトンネルのうち大阪寄りの3本はほぼ同じ計数率で、名古屋よりの1本(関ヶ原トンネル)では他より高くなっています。これは関ヶ原トンネルの地質が他の3本のトンネルと違うためだと考えられます。
左端で階段上に変化しているのは、低い部分は新大阪駅の構内で、列車が新大阪駅の東口を過ぎた辺りから高くなります。構内で低いのは列車の位置が地面から高い位置にあるためだと考えられます。
(小林一英)