ガンマ線:測定回路のDead Time

線量率が高くなると、測定回路のDead Timeが影響して、補正をしないと線量率が正しく表示されません。その補正のため、測定回路のDead Timeを見積りました。次の波形は,ガンマ線のパルスが積分され、AD変換がされた後、リセット回路で電荷が放電される過程を表しています。print_073 この波形のパルス幅は4μsec程度で、Dead Timeはこの値より大きくなります。この値にプロセッサでの割り込みの処理時間などが加算されますが、その値は状況にもよるので推定が難しいです。そこで実際にパルス間隔がどうなっているか調べました。print_075この画面で、黄色のパルスはコンデンサを放電するタイミングで発生させたパルスで、この間隔が最短でどの程度になるかでDead Timeの上限が分かります。その最短時間を見るために、この画面ではオシロをPersistモードで観測していています。グレイの部分は一度でもパルスが表示されたところです。この画面で見ると黄色のパルス間隔は最短で約4.8μsec程度ですので、Dead Timeは4から4.8μsecの間だと考えられます。